(351字。目安の読了時間:1分) 蓄音器を聴かせてもらいにわざわざ出かけて行っても、最初の二三小節で不意に立ち上がってしまいたくなる。何かが私を居堪らずさせるのだ。それで始終私は街から街を浮浪し続けていた。 何故だかその頃私は見すぼらしくて美…
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