【ブンゴウメール】大つごもり (7/31)
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苞(つと)に松茸の初物などは持たで、八百安が物は何時も帳面につけた様なと笑はるれど、愛顧は有がたきもの、曲りなりにも親子三人の口をぬらして、三之助とて八歳になるを五厘学校に通はするほどの義務もしけれど、世の秋つらし九月の末、俄(には)かに風が身にしむといふ朝、神田に買出しの荷を我が家までかつぎ入れるとそのまま、発熱につづいて骨病みの出しやら、三月ごしの今日まで商ひは更なる事、段々に喰べへらして天秤まで売る仕義になれば、表店の活計たちがたく、月五十銭の裏屋に人目の恥を厭(いと)ふべき身ならず、又時節が有らばとて引越しも無惨や車に乗するは病人ばかり、片手に足らぬ荷をからげて、同じ町の隅へと潜みぬ。
お峯は車より下りて※処(そこ)此処と尋ぬるうち、凧(たこ)紙風船などを軒につるして、
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