三十年後の東京(3/30) - ブンゴウメール
ブンゴウメール
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みんな何となくおそろしいが、しかし自分たちで発見したものだから、ぜひその正体をたしかめたかった。
ようやくそばへ近よることが出来た。
沢のまん中に、直径三メートルもあると思われる金属球が、でんと腰をすえていた。
表面はぴかぴかに光沢を放っている。
十字にバンドがしてある。
アイ・ボルトが何本かうちこんである。
一同はそのまわりをまわってみた。
「や、字が書いてある」
たしかに字が書いてある。
書いてあるというより、字を酸水素焔かなんかで焼きつけてあるといった方が正しいであろう。
×取扱注意。
扉Aを開け×
それだけのことが書いてある。
はて、この球は一たい何であろう。
冷凍人間
四人の登山者の好奇心は、いやがうえにももえあがった。
もう登山どころではない。
このふしぎな金属球の中をのぞいてみないと、承知ができなかった。
「とにかくこの球は、万年雪がとけて、その下から出て来たものだよ。もっと上にあったのが、ころがりだして、ここまで来て停ったんだと思う」
「火星からなげてよこしたものじゃないか。
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