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黒猫(23/30)

(405字。目安の読了時間:1分)

いろいろの計画が心に浮んだ。
あるときは死骸を細かく切って火で焼いてしまおうと考えた。
またあるときには穴蔵の床にそれを埋める穴を掘ろうと決心した。
さらにまた、庭の井戸のなかへ投げこもうかとも――商品のように箱のなかへ入れて普通やるように荷造りして、運搬人に家から持ち出させようかとも、考えてみた。
最後に、これらのどれよりもずっといいと思われる工夫を考えついた。
中世紀の僧侶たちが彼らの犠牲者を壁に塗りこんだと伝えられているように――それを穴蔵の壁に塗りこむことに決めたのだ。
 そういった目的にはその穴蔵はたいへん適していた。
そこの壁はぞんざいにできていたし、近ごろ粗い漆喰を一面に塗られたばかりで、空気が湿っているためにその漆喰が固まっていないのだった。
その上に、一方の壁には、穴蔵の他のところと同じようにしてある、見せかけだけの煙突か暖炉のためにできた、突き出た一カ所があった。

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