檸檬(4/23)
(274字。目安の読了時間:1分)
私は、できることなら京都から逃げ出して誰一人知らないような市へ行ってしまいたかった。
第一に安静。
がらんとした旅館の一室。
清浄な蒲団。
匂いのいい蚊帳と糊(のり)のよくきいた浴衣。
そこで一月ほど何も思わず横になりたい。
希わくはここがいつの間にかその市になっているのだったら。
――錯覚がようやく成功しはじめると私はそれからそれへ想像の絵具を塗りつけてゆく。
なんのことはない、私の錯覚と壊れかかった街との二重写しである。
そして私はその中に現実の私自身を見失うのを楽しんだ。
私はまたあの花火というやつが好きになった。
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そこで一月ほど何も思わず横になりたい。
希わくはここがいつの間にかその市になっているのだったら。
――錯覚がようやく成功しはじめると私はそれからそれへ想像の絵具を塗りつけてゆく。
なんのことはない、私の錯覚と壊れかかった街との二重写しである。
そして私はその中に現実の私自身を見失うのを楽しんだ。
私はまたあの花火というやつが好きになった。
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