イワンの馬鹿(48/61)
(519字。目安の読了時間:2分)
また、だれ一人タラカン王の軍隊を相手にして戦するものもありませんでした。
そこでタラカン王は、村々を占領するために兵隊をつかわしました。
兵隊たちが村に入ると、村の者たちは男も女も、びっくりして家を飛び出し、ものめずらしそうに見ています。
兵隊たちが穀物や牛馬などを取りにかかると、要るだけ取らせて、ちっとも抵抗しませんでした。
次の村へ行くと、やはり同じことが起りました。
そうして兵隊たちは一日二日と進みましたが、どの村へ行っても同じ有様でした。
人民たちは何でもかでも兵隊たちの欲しいものはみんな持たせてやって、ちっとも抵抗しないばかりか、攻めに来た兵隊たちを引きとめて、一しょに暮そうとするのでした。
「かわいそうな人たちだな。お前さんたちの国で暮しが出来なけりゃ、どうしておれたちの国へ来なさらないんだ。」
と村の者たちは言うのでした。
兵隊たちはどんどん進みました。
けれどもどこまで行っても軍隊にはあいませんでした。
ただ働いて食べ、また人をも食べさせてやって、面白く暮していて、抵抗どころか、かえって兵隊たちにこの村に来て一しょに暮せという者ばかりでした。
兵隊たちはがっかりしてしまいました。
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次の村へ行くと、やはり同じことが起りました。
そうして兵隊たちは一日二日と進みましたが、どの村へ行っても同じ有様でした。
人民たちは何でもかでも兵隊たちの欲しいものはみんな持たせてやって、ちっとも抵抗しないばかりか、攻めに来た兵隊たちを引きとめて、一しょに暮そうとするのでした。
「かわいそうな人たちだな。お前さんたちの国で暮しが出来なけりゃ、どうしておれたちの国へ来なさらないんだ。」
と村の者たちは言うのでした。
兵隊たちはどんどん進みました。
けれどもどこまで行っても軍隊にはあいませんでした。
ただ働いて食べ、また人をも食べさせてやって、面白く暮していて、抵抗どころか、かえって兵隊たちにこの村に来て一しょに暮せという者ばかりでした。
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