イワンの馬鹿(56/61)
(524字。目安の読了時間:2分)
年よった悪魔はテイブルにつきました。
すると唖娘は、早速その手を捉えて、調べにかかりました。
ところが手にはちっとも硬いところがありません。
すべすべしていて、爪が長く延びていました。
唖娘は唸りながら、悪魔をテイブルから引きはなしました。
するとイワンのおよめさんが言いました。
「悪く思わないで下さい。あれはごつごつした手を持った人でないと、テイブルにはつかせないんです。でもちょっとお待ちなさい。みんなが食べてしまったら、後でその残りをあげますから。」
年よった悪魔はひどく気を悪くしてしまいました。
王様の家で自分を豚同様に扱っているのです。
かれはイワンに言いました。
「誰もかも手を使って働かなきゃならないなんて、お前の国でももっとも馬鹿気た律法だ。こんなことを考えるのも言わばお前が馬鹿だからだ。賢い人は何で働くか知っているか?」
するとイワンは言いました。
「わしらのような馬鹿にどうしてそんなことがわかるもんか。わしらは大抵の仕事は手や背中を使ってやるんだ。」
「だから馬鹿と言うんだ。ところがおれは頭で働く方法を一つ教えてやろう。そうすりゃ手で働くより頭を使った方がどんなに得だかわかるだろう。」
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「誰もかも手を使って働かなきゃならないなんて、お前の国でももっとも馬鹿気た律法だ。こんなことを考えるのも言わばお前が馬鹿だからだ。賢い人は何で働くか知っているか?」
するとイワンは言いました。
「わしらのような馬鹿にどうしてそんなことがわかるもんか。わしらは大抵の仕事は手や背中を使ってやるんだ。」
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