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イワンの馬鹿(22/61)

(516字。目安の読了時間:2分)

と小悪魔は言いました。
「いいとも、いいとも。」
とイワンは言いました。
そして、棒で木の枝をこじて、小悪魔をは[#「をは」は底本では「はを」]なしてやって、
「じゃ行け、神様がお前をお守り下さるように。」
と言いました。
 イワンが神様の名を口にするかしないかに、小悪魔は水に落した石のように、地べたへ消えてしまいまし[#「し」は底本では「ち」]た。
そして後には、一つだけ小さい穴が残りました。
        六
 こうして二人の兄たちの家をたてて、べつべつの暮しをはじめました。
そしてイワンは秋のとり入れをすまし、ビールをつくると、お祭りをするから一しょに祝ってくれといって、兄たちを招びました。
兄たちはどうしても来ませんでした。
「百姓のお祭なんてちっとも面白くない。」
と兄たちは言いました。
 そこでイワンは、百姓やおかみさんたちを招んで、御馳走を食べて酔っぱらうまでに飲みました。
それから通りへ出て、村の若者や娘たちが踊っている広場へやって行きました。
そして踊りの仲間に入り、女たちに、
「一つ私のために唄を唄ってくれ、そうすりゃ皆が生まれてまだ見たこともないものをやる。」

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