【ブンゴウメール】走れメロス (14/31)
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メロスは、悠々と身仕度をはじめた。
雨も、いくぶん小降りになっている様子である。
身仕度は出来た。
さて、メロスは、ぶるんと両腕を大きく振って、雨中、矢の如く走り出た。
私は、今宵、殺される。
殺される為に走るのだ。
身代りの友を救う為に走るのだ。
王の奸佞(かんねい)邪智を打ち破る為に走るのだ。
走らなければならぬ。
そうして、私は殺される。
若い時から名誉を守れ。
さらば、ふるさと。
若いメロスは、つらかった。
幾度か、立ちどまりそうになった。
えい、えいと大声挙げて自身を叱りながら走った。
村を出て、野を横切り、森をくぐり抜け、隣村に着いた頃には、雨も止(や)み、日は高く昇って、そろそろ暑くなって来た。
メロスは額(ひたい)の汗をこぶしで払い、ここまで来れば大丈夫、もはや故郷への未練は無い。
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