ブンゴウメール公式ブログ

青空文庫の作品を1ヶ月で読めるように毎日小分けでメール配信してくれるサービス「ブンゴウメール」のブログです

秘密(2/30)

(570字。目安の読了時間:2分)

同時に又こんな事も考えて見た。
―――
己は随分旅行好きで、京都、仙台、北海道から九州までも歩いて来た。
けれども未だこの東京の町の中に、人形町で生れて二十年来永住している東京の町の中に、一度も足を蹈(ふ)み入れた事のないと云う通りが、屹度あるに違いない。
いや、思ったより沢山あるに違いない。
そうして大都会の下町に、蜂の巣の如く交錯している大小無数の街路のうち、私が通った事のある所と、ない所では、孰方が多いかちょいと判らなくなって来た。
何でも十一二歳の頃であったろう。
父と一緒に深川の八幡様へ行った時、
「これから渡しを渡って、冬木の米市で名代のそばを御馳走してやるかな。」
こう云って、父は私を境内の社殿の後の方へ連れて行った事がある。
其処には小網町や小舟町辺の掘割と全く趣の違った、幅の狭い、岸の低い、水の一杯にふくれ上っている川が、細かく建て込んでいる両岸の家々の、軒と軒とを押し分けるように、どんよりと物憂く流れて居た。
小さな渡し船は、川幅よりも長そうな荷足りや伝馬が、幾艘も縦に列んでいる間を縫いながら、二た竿(さお)三竿ばかりちょろちょろと水底を衝いて往復して居た。
私はその時まで、たびたび八幡様へお参りをしたが、未だ嘗(かつ)て境内の裏手がどんなになっているか考えて見たことはなかった。

=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/34Mrpyn

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/57349_60032.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

秘密(1/30)

(525字。目安の読了時間:2分)

その頃私は或(あ)る気紛れな考から、今迄自分の身のまわりを裹(つつ)んで居た賑(にぎ)やかな雰囲気を遠ざかって、いろいろの関係で交際を続けて居た男や女の圏内から、ひそかに逃れ出ようと思い、方々と適当な隠れ家を捜し求めた揚句、浅草の松葉町辺に真言宗の寺のあるのを見附けて、ようよう其処の庫裡の一と間を借り受けることになった。
新堀の溝へついて、菊屋橋から門跡の裏手を真っ直ぐに行ったところ、十二階の下の方の、うるさく入り組んだ Obscure な町の中にその寺はあった。
ごみ溜(た)めの箱を覆した如く、あの辺一帯にひろがって居る貧民窟の片側に、黄橙色の土塀の壁が長く続いて、如何にも落ち着いた、重々しい寂しい感じを与える構えであった。
私は最初から、渋谷だの大久保だのと云う郊外へ隠遁するよりも、却って市内の何処かに人の心附かない、不思議なさびれた所があるであろうと思っていた。
丁度瀬の早い渓川のところどころに、澱(よど)んだ淵(ふち)が出来るように、下町の雑沓する巷(ちまた)と巷の間に挟まりながら、極めて特殊の場合か、特殊の人でもなければめったに通行しないような閑静な一郭が、なければなるまいと思っていた。
同時に又こんな事も考えて見た。

=========================
【お知らせ】
ブンゴウメール、9月の配信は谷崎潤一郎の『秘密』です。
朝からお届けしていい作品なのか5秒くらい悩みましたが(今さら)、たぶん大丈夫だと思います。
ぜひ妖しい小説世界をご堪能ください!

=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/34Mrpyn

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001383/files/57349_60032.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

科学の不思議(30/30)

(606字。目安の読了時間:2分)

 放つておけば、一寸の間に世界中に蔓(ひろが)るかもしれない此の木虱を、あの金色の眼の蜻蛉や、小さい瓢虫や、いろんな雛鳥が食ひ尽してしまへようか。
『かうしていろんなガツ/\者共が食べ荒らすにも拘はらず、木虱は猶人間を真面目に驚かせる程ゐる。
翼のある木虱が、日光を隠してしまふ程のあつい群れになつて飛ぶのを見る事がある。
其の真黒な群れは、或る県から他の県までも行く。
そして果物の樹に降りてはそれを荒らす。
神様が人間を試みようとする時には、何んでゝも試みるものがあるのだ。
神様は此の高慢な人間に対して、生物の中の一番卑しいみすぼらしいものを送る。
目で見えない畑荒らしの此のかよわい木虱が来ると、人間はあはてふためいて了ふ。
人間は、いくら威張つてゐても、此の小さな虫をどうともする事も出来ないのだ。
『人間は強い、けれども、此の小さな活きものには叶(かな)はない。
その沢山の群に打ち勝つ事は出来ないのだ。』
 ポオル叔父さんの、蟻と其の牝牛の話は、これでおしまひになりました。
其後幾度もエミルとジユウルとクレエルは、木虱や鱈の莫大な家族について話しました。
けれども、その話はいつも百万とか、一億とか云ふ数で三人を途方にくれさせるのでした。
ポオル叔父さんは、自分の話がアムブロアジヌお婆あさんのお伽話よりも余程子供達の興味をひいたので、気持よささうにしてゐました。


=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/2DkCJWK

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001049/files/4920_40113.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

科学の不思議(29/30)

(880字。目安の読了時間:2分)

木虱は、卵を産むといふ非常にのろいやり方をしないで、生きた木虱其者を産むのだ。
どの木虱も皆んな、絶対的に皆んな、二週間程育つと、もう其の子を産み初めるのだ。
それは木虱のゐる季節の間ずつと、云ひ換へれば、一年のうちの少くとも半分の間は、繰り返す。
そして此の一と季節の世代の数は、十二以上にもなる。
先づ一匹の木虱が十匹を産むとする。
これでは実際の数よりも少ないのだが。
其の最初の一匹から生れた十匹の木虱がそれ/″\十匹づつ産むと、それで一匹がみんなで百匹つくる事になる。
其の百匹がめいめいに十匹産むと、みんなで千匹になり、その千匹がそれ/″\十匹づつ産むとみんなで一万匹になる。
さういふ風に十を十一度掛けて行く。
さあ、丁度坊さんの小麦の粒とおなじ計算だ。
坊さんの計算の時には二を掛けて行つて恐く程の速さで大きな数字になつて行つた。
が、木虱の家族の増えるのは、十を掛けて行くのだから、其の増えるのはもつと/\早い。
尤も坊さんの時には六十四度もかけて行つたのだが、こんどは十二度に過ぎない。
しかしそんな事はどうでもいゝ。
とにかく其の結果はお前達をぼんやりさせてしまふ程になるだらう。
それは千億万にもなるのだ。
一疋の鱈の卵を一つ一つ計算するのには一年近くもかゝる。
が、一匹の木虱から六ヶ月の間にふえる木虱を計算するには一万年もかゝるだらう! いくら大食共だつて、此の木虱をどうして食ひ尽せるだらう? 今此の接骨木の枝にびつしりとくつついてゐる木虱がそんなに殖えたら、どんな広さの処をも覆ふてしまふだらうか考へられるかね。』
『きつと、うちのお庭くらゐの広い処に一ぱいになるでせう。』とクレエルが云ひ出しました。
『もつと広い。
此の庭は長さが百メエトル幅も同じ位だ。
此の木虱の家族は、此の庭の十倍もの広さのところに一ぱいになるのだ。
どうだい? 放つておけば、一寸の間に世界中に蔓(ひろが)るかもしれない此の木虱を、あの金色の眼の蜻蛉や、小さい瓢虫や、いろんな雛鳥が食ひ尽してしまへようか。

=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/2DkCJWK

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001049/files/4920_40113.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

科学の不思議(28/30)

(887字。目安の読了時間:2分)

そして弱いものは其の絶滅の機会を免れようとして、殺されても猶いくらでも生んで行つて、遂にそれに打ち勝つのだ。
ガツガツの大食家共がいくら八方から攻めて来たつて駄目だ。
食はれる方はたつた一匹を保護するために、幾百万もを犠牲にする。
食はれゝば食はれる程沢山産む。
『鯡(にしん)、鱈(たら)、それから鰯(いわし)は、海や、陸や、空の貪食家の為めに、牧場に一ぱいになつてゐる。
これ等の魚が適当な場所に行かうとして、長い航海を試みる時には、其の死滅するのは恐ろしいものだ。
海の中の飢ゑた奴等が此の魚の群れを囲む。
空の飢ゑた奴等は其の泳いで行く路の上を飛びまはる。
陸でもやはりさうした飢ゑた奴等が岸で彼等を待つてゐる。
人間も其の有力な仲間になつて、海の食物の分前を取るのにいそがしい。
人間は大船隊でもつて魚に向つて行つて、それを干物にしたり、塩漬にしたり、燻(いぶ)したりして、荷作りする。
しかしその供給が目に見えて少くなるといふ事はない。
人間の為めには、此の弱い魚は無限の数なのだ。
一匹の鱈が九百万の卵を産むのだ。
何処で貪食家共はさういふ家族の最後を見る事が出来るだらう?』
『九百万の卵!』とエミルが叫びました。
『大変な数ぢやありませんか?』
『それを一つ/\ちやんと勘定するには、毎日十時間も勘定して一年近くもかゝらなければならないだらう。』
『誰か余程辛抱したものがそれを数へられた訳ですね。』
 と云ふのはエミルの批評でした。
『数へるのではない。』とポオル叔父さんは答へました。
『目方を秤(はか)るんだよ。
その方が早いからね。
其の目方から数を推定するのだ。』
『其の海での鱈のやうに、木虱も、薔薇や接骨木の藪で無数の滅亡の機会に自分の体をおいてゐる。
その木虱共は私が話したやうに多勢の食ひしん坊共の毎日のパンなのだ。
そんな風に、木虱共の群がふえるのには、他の昆虫にはない、非常に早い或る方法があるのだ。
木虱は、卵を産むといふ非常にのろいやり方をしないで、生きた木虱其者を産むのだ。

=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/2DkCJWK

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001049/files/4920_40113.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

科学の不思議(27/30)

(826字。目安の読了時間:2分)

のろまな牝牛共は、その群がだん/\まばらになつて来て、恐ろしい事が近づいて来ると云ふ事も知らないのだ。
捕まつた木虱は獅子の牙の間でもがいてゐる。
他の者は何の出来事もないやうに呑気にたべつづけてゐる。
『此の木虱の獅子は、腹の中のものが消化するまで、牝牛共の中に気楽にうづくまつてゐる。
けれどもその消化は非常に早い。
そしてその間にもう此のガツ/\した虫は、直ぐに噛み砕くであらう次の木虱をねらつてゐるのだ。
すべての木虱共が嫩芽をたべてゆく後から、丁度そのやうにして二週間の間その牝牛共をたべつゞけたあとで、此の虫は金のやうによく光る眼の、きれいな、草蜻蛉と云ふ小さい蜻蛉(とんぼ)になるのだ。
『それでおしまひか?と云ふに、どうしてどうして! まだ瓢虫といふのがある。
それは円くて赤い虫で、黒い幾つもの斑点がある。
大変気持のいゝ虫で、無邪気な様子をしてゐる。
此の虫が又ガツガツの大食ひだとは誰れも気がつくまい。
その胃袋は木虱で一ぱいにされてゐるのだ。
薔薇藪でそつと調べたら、お前達はその兇猛な御馳走のたべぶりを見る事が出来るだらう。
瓢虫は大変きれいだ。
そして無邪気らしく見える。
けれども大食家だ。
木虱が大好きなのだ。
『それでおしまひか? まだ/\! 可哀想な木虱共はマンナなのだ。
マンナと云ふのは古代イスラエル人が荒野を旅行する時に用ゐた食物の名だ。
それはあらゆる種類の大食家共の常食だ。
雛鳥がたべる。
草蜻蛉がたべる。
てんとうむしがたべる。
すべての大食家共が木虱をたべるのだ。
そして、なほそれでも、何時でも木虱はゐる。
何処にでもゐる。
こゝに、いくら殺されても猶どし/\生んで行くといふ多産と、それを又どし/\殺して行くといふの戦ひがあるのだ。
そして弱いものは其の絶滅の機会を免れようとして、殺されても猶いくらでも生んで行つて、遂にそれに打ち勝つのだ。

=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/2DkCJWK

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001049/files/4920_40113.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03

科学の不思議(26/30)

(902字。目安の読了時間:2分)

が、一匹が十匹になつて行けば、ほんの一寸の間で、其の数は勘定の出来ない位に殖える。
坊さんの考へた小麦の粒を六十四度二倍したものは、地球全体を指の深さの小麦の床で覆ふようになるのだ。
が、もしそれを二倍する代りに十倍にしたらどうだらう! 一匹の木虱の子孫を十倍する事を続けて行つたら、数年の後には世界中が木虱で一ぱいになつてしまふだらう。
けれども其処には、死といふ大きな刈り取り手がある。
此の死は、あまりに蔓(ひろが)りすぎる生物を減らして、生物の間の調和をよくし、そして又、すべての生物を、絶えず若くしてゆく。
薔薇の木の一番安全に見えるような処にでも絶えず、此の死が襲ふて来るのだ。
先づ小さいのや、弱いのは、此の牧場のいろんな大食家共の毎日のパンになる。
さういふ風に、小さい弱い木虱は、さういくつもの危険に曝されないでも、自分を保護する何の方法もないのだ。
小鳥が其の鋭い眼で木虱で出来たしみを見つけ出すが早いか、ひつさらつて、まるでアペタイザでもたべるやうに、一ぺんに幾百もそれをのんでしまふ。
そして若しそれが虫だつたら、もつとずつと慾張るのだ。
可哀想な木虱よ! あの恐ろしい虫は、お前をたべて生きてゐるやうに、特別につくられて生れて来てゐるのだ。
けれども、神様はきつと可哀想な生き物のお前を本当にあぶないお前の種族のために保護してくれるだらう。
『此の食ひ荒しやは、きれいな緑色で、背中に白い筋をもつてゐて、そして前の方が細くなつて後へ脹れてゐる。
その虫の事を、木虱の獅子と云ふのだ。
何故なら、蟻達ののろまな牝牛を荒らすところから、自然にさういふ名になつてしまつたのだ。
その尖(とが)つた口で、よく肥つた大きい一つをひつ捉へると、すぐにそれを呑む。
そしてその皮は投げすてる。
それはむごすぎる位だ。
その尖つた頭は、また低くなる。
次ぎの木虱を捉へる。
葉から起して呑む。
さうして廿番目の百番目のと、次から次へと呑んでゆく。
のろまな牝牛共は、その群がだん/\まばらになつて来て、恐ろしい事が近づいて来ると云ふ事も知らないのだ。

=========================
ハッシュタグ「#ブンゴウメール」をつけて感想をつぶやこう! 
https://bit.ly/2DkCJWK

■Twitterでみんなの感想を見る:https://goo.gl/rgfoDv
■ブンゴウメール公式サイト:https://bungomail.com
■青空文庫でこの作品を読む:https://www.aozora.gr.jp/cards/001049/files/4920_40113.html
■運営へのご支援はこちら: https://www.buymeacoffee.com/bungomail
■月末まで一時的に配信を停止: https://forms.gle/d2gZZBtbeAEdXySW9

-------
配信元: ブンゴウメール編集部
NOT SO BAD, LLC.
Web: https://bungomail.com
配信停止:https://goo.gl/forms/kVz3fE9HdDq5iuA03